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日本映画の「それでもボクはやってない」を、視聴しました。

タイトルからして免罪事件に巻き込まれるのは予測していましたが、最終的には疑いが晴れてハッピーエンドを迎えると思っていました。

まさかやってもいない罪で、有罪になるとは思いませんでした。

物語は電車の中で痴漢をした男が、罪を自供する所から始まります。

そしてガチガチャした電車内やホームを行き交う人々を映しながら場面が変わり、女子中学生に痴漢を疑われた加瀬亮さん演じる金子徹平が警察で取り調べを受ける事となりました。

しかし徹平はドアに挟まった上着を引き抜こうとしていただけなので、痴漢などしていません。

なので無実だと説明しますが、警察は全く言い分を聞いてはくれません。

被害者が被害を訴えているのだから、犯人だと決めつけているのです。

その後なんとか弁護士を付けて家族や友人を味方に法廷で戦いましたが、結果は執行猶予付きの懲役刑です。

徹平の元カノにまで協力してもらい痴漢が行われた状況を作り不可能な事を証明しましたが、無実だという確実な証拠にはならないとろくに取り合っては貰えなかったようです。

1度起訴されてしまったら、無罪を勝ち取るのは難しいのだと実感させられました。

またこのお話しの中の警察や裁判官は、横暴で腹だたしかったです。

警察官は差し入れを持って来た徹平の母に対してまで小馬鹿にするような発言を取っていて、見ていて嫌な気持ちになってしまいました。

裁判官は正名僕蔵さんが演じた1人目はまだ良かったのですが、小日向文世さんが演じた2人目が優しそうに見えるのにめちゃくちゃ威圧感が強くて凄く嫌な人でした。

あからさまに偏見な目で見られている主人公には、本当に同情しましたね。

また小日向さんのお芝居が上手で、余計に憎たらしさが増していました。

そして何よりラストに出て来た「好きなように罰して下さい」というようなテロップは、胸が痛かったです。

これほどまでに虚しさが残ったのは、この作品と「私は貝になりたい」くらいです。

痴漢は許せませんが、免罪に付いては注意しないとならないと思いました。

とても考えさせられる、作品でした。

後暗い印象を持ちはしましたがそれは主人公に感情移入したからで、映画自体は凄く面白かったです。